自分の手で簡単にでき、しかも効果の期待できるツボ療法を症状別にご紹介します。もちろん、専門的な診断・治療は医師、鍼灸マッサージ師などに委ねなければなりません。ツボ療法は、あくまでも手軽な日常の養生法の一つとしてご活用下さい。
第1回「疲れ目」
パソコンの見過ぎなら目の周辺を押す
【症状】
パソコンを見過ぎて目がショボショボしたり、細かい仕事をして目の奥が痛くなったりすることがあります。こんな疲れ目は、目の周辺の指圧ですぐに回復します。
【ツボ】
攅竹(さんちく)、目の周辺
【治療】
眉の内側のくぼみにあるのが攅竹のツボです。まず、この攅竹を両手の親指の腹で左右同時に垂直に押します。ゆっくりと力をいれて3~5秒ずつ10回ほど押して下さい。
次に、目の周辺の上側の骨のふちを指圧します。
親指の腹を骨のふちに食い込ませるようにして、目頭から目尻に向けて左右同時にやわらかく押して下さい。下側の骨のふちは、親指以外の四指の腹を、やはり少し食い込ませるようにして同様におこないます。
さらに、四指の腹で目尻から耳までを軽く押しもみしてから、目を閉じて人差し指で眼球を軽く指圧します。「疲れたな」と思ったら、早めに指圧をして、目の疲れをためこまないようにしましょう。
健康はあなたの“財産”です。昔から「治療より養生」といいます。健康な時こそ身体を大切に。「疲労は万病の元」その日の疲れはその日のうちに回復させましょう。
全日本鍼灸マッサージ師会のホームページより