第10回「せき」
ゴホンときたら、のどのツボをやさしく押す
【症状】
風邪やインフルエンザにかかるとせきが出ますが、症状がひどくなるといつまでもせきがとまらず、大変苦しい思いをします。ゴホンときたら、すぐにツボ療法をして早めに治してしまいましょう。
【ツボ】
天突(てんとつ)
【治療】
胸骨の上縁で、のどのまん中に天突(てんとつ)というツボがあります。このツボは、のどの痛みや息切れ、しゃっくりにも効きますが、せきを止める特効ツボなのです。でも、押し方は注意して下さい。このツボの下には気管が通っているので、ツボに垂直に押すと気管を圧迫して息苦しくなります。人さし指か中指で、骨の裏側を押すようなつもりでやさしく、そっと押します。
天突(てんとつ)の指圧をする前に、蒸しタオルやホットパックでのどを温湿布しておくと、指圧の効果がいっそう高まり、すみやかにせきが鎮まります。自宅での治療の時は温めてから行うとよいでしょう。
健康はあなたの“財産”です。昔から「治療より養生」といいます。健康な時こそ身体を大切に。「疲労は万病の元」。その日の疲れはその日のうちに回復させましょう。
全日本鍼灸マッサージ師会のホームページより